都内で働く音楽先生のブログ

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第11回 アーカイブ

2009年08月13日

【音大受験のイロハ】No011 音感を鍛えよう!!

みなさん、ご無沙汰致しております。
諸事情からずいぶんと長い間お休みさせて頂いておりました。
毎回楽しみにされていた方には大変お待たせしてしまいましたね。

「本当に申し訳ございませんでした。。」

こんな神出鬼没な音楽先生ですが、メルマガを書かせて頂く時はナイ頭を必死に
しぼって、みなさんのお役に立てる情報を少しでも多く提供させて頂きますので、
もし宜しければこれからも是非ご愛読下さいませ!

さて、今回は?と言いますと「音感」のことについてお伝え致しましょう!
良く耳にする言葉だとは思いますが、具体的にはどのようなものか
ご存知でしょうか?


「音感」とは・・・============================

「音感」とは、聞こえてきた音の音名(絶対的な音の名前)や階名
(ある調の音階各度の名前)が分かったり、指示された音名や階名の音を正しく
想像したり、声や楽器で再現できる永続的・感覚的な能力のこと。

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などと、音楽用語を使うと上記のような説明になりますが、
もっと分かりやすく、共感できる「音感」とは、日常に聞こえてくる様々な音の
高低を感じることです。

【例えば・・】

・車のエンジンの「ゴー、ゴー」という音や、船の汽笛の「ボォー」という音は
低い音。
・風鈴の「リーン」という音、小鳥のさえずる「ピィ、ピィ」という音は高い音。

などと感じているのでは??

大人の私達はこれを当たり前と思っていますが、音を聞くことに慣れていない
幼い子供にはどういう音が高い音なのか、低い音なのか分からなかったりします。
(個人差があります・・)
おそらく人は最初から「音感」という能力をもって生まれてくるのではなく、
この世に生を受け世の中に存在する様々な音を聞いて、記憶し、それらの音を
基準にして「高い、低い」を感じるようになるのでしょう。

※稀に生まれながらに「音感」をもっている場合もありますが、
そのようなケースはお母さんが音楽家で、赤ちゃんがお腹にいた頃から
よく楽器を演奏していたとか、胎教を意識されて色んな音楽を聞いていたとか・・


と、ここで音楽先生から質問です。(ちょっと余談ですが。)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

【1】【妊娠8ヶ月のママのお腹の中にいる赤ちゃんには何Hzまでの音が
  聞こえているでしょうか?】

(1)300Hz

(2)30Hz

(3)3,000Hz

(4)30,000Hz


【2】【生まれたばかりの赤ちゃんはおよそ何Hz?何Hzまでの音が
 聞こえているでしょうか?】

(1)125?1,500Hz

(2)16?16,000Hz

(3)125?3,000Hz

(4)800?3,800Hz

(5)2,000?12,000Hz

(6)2,000?4,000Hz

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あまり音大受験には関係ない質問でしたか。。
でも、知ってると友達からちょっとだけ尊敬されるかもしれない?プチ雑学!
又、将来我が子を音楽家にさせたい!とか音大に合格させたい!なんて人には、
けっこう気になる情報だったりしませんか?

《※答えは【3】の後に、まとめて載せています。》


!!?さてさてお次は音大を目指すみなさんには大切なお話です?!!

「音感」とはどのようなものか?ということを先に示しました。
皆さんに「音感」がある場合、それは基本的に2種類に分けられます。


はい、ここで次の質問です。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

【3】【音感は基本的に2種類に分けられますが、それぞれ何音感といいますか?】

※ここでは名称を答え、またその特徴を考えてみましょう?!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

いかがでしたでしょうか?
みなさんはお分かりになりましたか?

はい、それでは解答です!

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【1】【妊娠8ヶ月のママのお腹の中にいる赤ちゃんには何Hzまでの音が聞こえて
  いるでしょうか?】の解答

(3)3,000Hz


【2】【生まれたばかりの赤ちゃんはおよそ何Hz?何Hzまでの音が聞こえて
  いるでしょうか?】の解答

(2)16?16,000Hz


【3】【音感は基本的に2種類に分けられますが、それぞれ何音感といいますか?】

絶対音感・・絶対的に(ある調性やある音との関連なしに)音高(音名)を
記憶している音感のこと。

《特徴》
有調、無調の音楽を問わず、すべての音の音名が即座に分かり、聞いた音楽を
正しい高さで記憶したり
演奏したり、記譜することができる。
音楽の様々な分野、作曲・演奏・編曲・鑑賞など、音楽活動の全ての領域において
大きな力を発揮することができる。


相対音感・・ある調性の中での階名が分かる音感のこと。

《特徴》
有調の音楽の場合、楽譜がなくても聞いた音楽を階名で記憶したり歌うことができる。
但し、その音楽の調性は、楽器が側になければ聞いただけでは分からない。
調性における階名は分かっても、絶対的な音名は分からない聴感覚。
頻繁に転調する曲を読譜したり記憶したり歌ったり演奏するのは非常に困難である。

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以下は上記の解答を踏まえて話を進めていきますよ?!

まず、なぜ今回「音感」についてお話をしたかと言いますと、音楽先生の
ところには「音感」についてのお悩み相談がよくよせられるからです。

【例えば・・】

・絶対音感を身につけるにはどうしたらよいでしょうか?

・音楽家になるには絶対音感がなければダメですか?

・音大受験にソルフェージュ(特に聴音)があるのですが、絶対音感がないので
 苦手です。どうしたらよいでしょうか?

・音楽業界(制作関係)で仕事がしたいのですが、音感がよくないと難しいですか?

などなど・・・一部ですが、このような悩みが多いです。

残念ながら、絶対音感に関しては、生まれてから3歳ぐらいまでの環境で身に付くか
そうでないかが決まってしまうと言われています。
仮にその頃までに完全な絶対音感を養えれば、その後少しずつ調性感や音階感を
のばす的確なレッスンを展開することで理想的な絶対音感を育てることができます。
という訳で、、逆はしかり!
大人になってから絶対音感を身につけようとは、あまり考えない方が良いでしょう。

ですが!絶対音感がないからといって、音大を諦めたり音楽家になる夢を捨てることは
ありません!!絶対音感は無理でも、相対音感であれば、的確なレッスンを定期的に
受けることで、ある程度大人になってからも身につけていくことができるのです。

えっと、、もう一度「絶対音感」と「相対音感」を説明しますね。
先に「相対音感」について・・・
分かりやすく、「音感」を「温度」で例えてみます!
例えば、夏の暑い日にクーラーのきいた涼しい部屋にいた人が、外へ出た時
「暑?ぃ!」と感じれば外の温度は部屋よりも高いことになります。
逆に、冬の寒い日に暖房のきいた暖かい部屋から外に出れば、「寒?ぃ!」と
感じるでしょうから、外の温度は部屋よりも低いことになります。
つまり、「もとにいた場所の温度」と比べて「次の場所の温度」が暑い、寒いと
感じられる能力、これを「音感」に置き換えるならば、相対音感とは
「直前に聞いた音」より「次の音」が高いか、低いかを感じる音感のことになります。

では「絶対音感」とはどんなものか?
ここでも「音感」を「温度」で例えてみると・・・
クーラーのきいた涼しい部屋から外に出た時に、温度計も使わずに「25℃」 の
部屋から「32℃」の外に出たと感じます。
こちらも同様に「音感」に置き換えるならば、
絶対音感とは音楽を問わず、全ての音の音名がすぐ正確に分かる音感のことになります。

いかがでしょうか?

みなさんはこの2つの音感をどう思われますか?
確かに「絶対音感」があれば、それがない場合よりもずっと簡単に、また的確に
音楽を演奏したり、理解したり、記憶したり、創造することができます。
ですが、「相対音感」を高いレベルまで鍛えることによって、時間はかかりますが
同様に音楽を演奏したり、理解したり、記憶したり、創造することができるように
なるでしょう。

「絶対音感」のない人は、是非「相対音感」を極限まで身につけるトレーニングを
してみませんか?

具体的には、週に1回、2回のペースでピアノの手ほどきを受けたり、
コールユーブンゲンなどの教材を使って声を出しながら音感のトレーニングをしましょう。
聴音が苦手という音大受験を考えている人にもこれらは有効です。
また、聴音に関して言えば、この音感トレーニングの他に、リズムを読む・書く・
記憶するとか、メロディー、ハーモニーを移調して書くようなトレーニングを
加えることで、聴音能力はグ?ンとUpするはずです。
地味な訓練ではありますが、本気ならばやるしかありません。

音楽活動をしていく上で、その行為を根本的に支えているのは「耳」(音感)です。
できるだけ優れた「音感」を身につけ、音楽の本当の美しさや楽しさを感じられる
音楽家を目指してみて下さい。

みなさんの夢が叶うよう、音楽先生は応援していますよ?!!


最後におまけ話。。。

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質問【2】の【生まれたばかりの赤ちゃんはおよそ何Hz?何Hzまでの音が聞こえて
いるでしょうか?】の解答は(2)の 16?16,000Hz でしたが、その他の
(1)125?1,500Hz 、(3)125?3,000Hz 、
(4)800?3,800Hz 、(5)2,000?12,000Hz 、
(6)2,000?4,000Hz も決して適当に割り出したものではないのです。

実は、、、

(1)125?1,500Hz ←日本語の周波数領域

(3)125?3,000Hz ←ドイツ語の周波数領域

(4)800?3,800Hz ←米語の周波数領域

(5)2,000?12,000Hz ←英語の周波数領域

(6)2,000?4,000Hz ←イタリア語の周波数領域

だったのです!

人間の聴力とは悲しいもので、大人になるにつれてどんどん退化してしまいます。
生まれたばかりの赤ちゃんの聴力は大人のそれをはるかにしのぐのです!
生まれたばかりは16?16,000Hz 聞こえているということなので、
上記の言語の周波数領域を軽くクリアしていますから、大きくなってから
言語を覚えるよりもたやすく吸収できるのですね。
音楽先生は赤ちゃんの耳が羨まし?ぃ!!!!!

ちなみに、、少しでも耳の退化を遅らせたいならば、1日に1時間弱くらい
ゆっくりと自然の音を聴くのが良いみたいですよ?
自然の音(森林の中の音、海辺の音、川のせせらぎ・・etc)は周波数領域が
広いですからね。知らず知らずのうちに耳のトレーニングになっているのですね?

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それではみなさん、次回も「音大受験のイロハ」楽しみにしていて下さいね♪

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発行者:kiriko
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